身体の代謝機能が向上すれば、細胞分裂のスピードも活発になり、痛めた組織を早く修復させることができる。俺が『怪我を早く治したいのなら、怪我が悪化しない程度で最大強度の運動をせよ!!』と言うのには、完全休養によって代謝機能が下がってしまうことを防ぐ。そんな狙いがある。

強度の高い運動を行うだけで、その日一日の代謝が上がる

強度の高い運動を行うと、その後数時間に渡って高い代謝が維持される。運動の強度にもよるけど、そこそこ強度の高い運動(ミニゲームとか)を行った場合、おおよそ10時間前後の間、心拍数が維持される。具体的には通常の心拍数より15〜20回ほど多いペース。

で、この心拍数と代謝の関係にはいくつも研究があって、あらゆるデータから心拍数と代謝量の相関が認められている。つまり、通常より心拍数が高い時間帯は、それに比例して代謝量も上がっているということ。

心拍数と代謝量の研究事例→https://www.jstage.jst.go.jp/article/shasetaikai/2016.6/0/2016.6_269/_pdf外部サイト『温熱環境と代謝量が心拍数に及ぼす影響に関する基礎研究』より

ちなみに、自分が以前行った測定では、試合、もしくはチーム練習を行った後、通常の心拍数まで回復するのにおおよそ12時間を要することがわかった。この事は、心拍数の測定アプリなどを用いれば誰でも簡単にデータを取る事ができるので、興味のある人は是非一度試してもらいたい。一刻も早く怪我を治したい人は特に。

運動強度は高い方が良い、しかし消耗しすぎは禁物

ここで注意すべきなのは、高い運動強度が必要だからといって、サッカーのゲームを一本まるまる課すような負荷は必要無いという事。負荷の大きすぎる運動は怪我の再発にもつながるし、何より、全身の筋肉を披露させ、筋繊維を作る材料であるタンパク質を『全身』で消費してしまう。

高い代謝を作るためには一度心拍数や体温のピークを打つ事が重要であって、それを何時間も継続する必要は無い。ここに関しては主観的な部分が挟まるけど、心拍数や体温のピークを打つためには20分〜30分あれば十分だなという感覚がある。全身の筋肉に疲労を残してしまうと、栄養素が優先的に怪我の患部に使われなくなってしまう。

ランニングができる程度まで怪我が回復すれば、30分程度のランニング後、最後の5分のペースアップで十分高い心拍数を得ることができる。また、負荷を軽めに設定したエアロバイクも心拍数を上げるためには非常に効率的だ。

なるべく怪我の患部に危険を与えず、かつ高い心拍数を打つ事の出来る運動方法を自分で模索すること。

具体的な模索方法もいたって簡単、日々の運動直後、運動数時間後の心拍数を測定するだけ。100%の運動ができない状態で、いかに高い代謝を保つのか?早い筋繊維の修復には欠かす事のできないテーマ。