一般的に『ミスは訓練によって減らす事ができる』とされていますが、同じ様なミスを繰り返すなど、選手のミスパターンに一貫性がある場合、それは訓練不足ではなく、身体的構造上の問題である事が多いです。

 

🔴本田圭佑選手をモデルにミスを解剖

本田圭佑選手を例にとって解説します。以下の動画はパチューカ時代の本田選手のボールロストシーンを集めたものです。

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一見ミスに一貫性はなさそうですが、実は、ロストシーンのほとんどは膝を内側に畳む‘‘股関節の内旋運動’’時にばかり発生しています。インサイドでボールを切り返す時、その動きを司るのは股関節の内旋運動です。


(インサイドの切り返しを司る股関節の内旋運動)

本田選手のプレーを見る限り、外旋運動には非常に優れた股関節を持っている様ですが、内側に折りたたむ内旋運動には確実に問題があります。内旋運動はトレーニングによって改善する事ができるので、専門的な様肉体改造に取り組めば、動画の様なボールロストシーンは自然に減って行きます。

インサイドの切り返しに限らず、特定のスキルが抜群に上手い選手は、決して訓練で作られるのでは有りません。突出したスキルの持ち主は、そのスキルに関して秀でた身体の構造を生まれ持っています。

(リオネルメッシの切り返しも、以上なレベルの内旋稼働が生み出す)

話を本田選手に戻します。

動画の後半はフェンロー時代の本田選手のプレーですが、今では苦手となった股関節の内旋動作も非常にスムーズに行う事ができています。ということは、肉体改造で手がつけられない骨格の問題では無いため、改善が可能な問題だということもわかります。

実際にこの問題に手をつけるとするならば、おおよそ5週間もあれば十分に症状を改善できるでしょう。

 

🔴繰り返すミスには必ず身体の構造に問題がある

この様に、選手の苦手とするプレーや、ミスのパターンを分析して個別に対策すれば、より効率的にミスの数を減らす事ができます。その一方で、この事に目を向けず、ボールを使った動作訓練ばかりに目がいってしまえば、

‘‘いくら訓練しても一定以上改善されなくなる’’

という壁に必ずぶつかる事になります。

重要なのは頻発するミスに対し、訓練不足なのか、体の問題なのか、しっかりと見極めてから改善プランを立てる事。こういった視点を持つだけで、選手の弱点はより効率的に改善して行く事が可能なのです。